2020年08月04日

それは果たして正しいのか


数日前に、ツイッターで鼻息荒く連投したことを、

ちょいとブログにも書き直してみようかと。

発端は、ある人から、

『コロナに効く鍼灸をやったら流行るよ』

とアドバイスもらった事です。

その方も、こちらが商売で苦戦してるのを心配して、

少しでも商売が助かるように。との思いでアドバイスしてくださってます。

ありがたいことなんですが、。

私はそれはやらないです。

やれないです。

単純に、その技術がない。というのがその理由なんですが、

それ以外にも、ちょっとこういう考えもあるんだよ。

というのを書いてみます。


これだけ、世界中の研究者が頑張ってるのに、

まだコロナの特効薬が出てない中で、

もしも、コロナを確実に撃退する鍼灸があったら、

それは間違いなく、世界的発見!

なぜ、ワクチンにしろ、効果的な特効薬にしろ、

作る、見つける、のにこんなに時間がかかるのか?!

それはそれだけ、新しいものに対する、

効果の有無、効果の確実性、安全性を検証するのに、

時間もお金もかかるから。です。


例えば、たまたま発熱がある方にAさんに、ある治療したら熱が下がった。

たったそれだけで、絶対に熱が下がる治療が出来る!と言い始めたら、、

怪しいよね。

たまたまかも知れない。

Aさんが事前に感冒薬飲んでたかも知れない。

同じように発熱のあるBさんでも、Cさんでも、何人やっても、

間違いなく、同じ効果が保証できる。

となったら、効果がある治療といえるかもしれませんが。。

ほんとに、効果が証明できるとなると、

科学的検証が必要です。


私のやってる、鍼灸やその他療法は、

残念ながら、科学的な効果の証明は、一部認められているものはありますが、

大多数が、科学のまな板にも載せてもらってないものです。

科学的証明がないから、絶対効果がない!

とは言い切れませんが、

今現在、科学的証明すら出来てないものが多い。というのは事実です。

そして、科学的証明がないものを、

絶対効果的!などと、声を大にして言うことはできません。私は。


間違いなく効く治療!というのは、

科学的にも証明されて初めて言えるものだと、私は考えてます。

もちろん科学も不確かなものなので、

今の常識が未来の非常識になることは大いにあり得ますが、

それを言い出すと、科学的な土俵から外れるだけなので、

現時点で、もっとも有効性が証明されているもの。というのが、

一応、間違いない治療。という風に考えています。



あやふやな状態で、ただでさえ混乱しているコロナ関連に、

インチキめいたことは言えません。


もちろん、鍼灸やその他療法は、

免疫力を上げる効果はあると思いますし、

免疫力の向上は、感染予防や早期回復にも役立つかもしれません。

でも、かも知れません。としか言えません。


なので、鍼灸に限らず、各種療法、

特に言いそうな、スピリチュアル系の人などが、

断言した言い方で、コロナに効く!とか、

そういうことを言い出したら、

不正確な情報でお金儲けしたいか、

ただの馬鹿か、

無知か、世界的大発見か、、

よくわからないものは、、

十分に気を付けてください。


中国では新型コロナに対する、

鍼灸治療での介入にガイドラインが作られてはいますが、

それもまだ、発展途上ですし、

それに沿った治療を現時点で行えるのは、

病院、医院などで、衛生管理を厳重にした上で、

医師の監視のもとでしか行えないのでは?!

と思います。


こういう話をうまく記述するスキルがまだ足りないですが、

動画サイトや、各種宣伝、

いろんな媒体で見かけるような、扇情的なタイトル、

そういったのは、気を付けてね。

ということ。

特に、コロナ関連で、そういったのを煽るのは、

私はしたくないな。

するのが、ビジネスとしては正しくても、儲かるとしても。

職業倫理でもなく、個人的にね。

そうでもしないと商売できないなら、

人間やめたほうがいいや。


とはいえ、普段は、

科学的なまな板すら載ってないもので商売してますし、

そういう世界が大好きです。

その分、そういった世界の危険性や勘違いしやすいことも、

十分に気を付けているつもりです。

なにが正しいのか、わからないですが、

ある程度の物差しと、モラルは必要かと思った8月でした。

情報との付き合い方、言い方や、考え方、大事にしないとね。。

反省も込めて。






posted by akita at 17:25| こんな事考えてる

2019年04月18日

ヒーリングもするわけ


4月に入ってブログが進んでないので、

こんな事でも書いてみようかと。

新拠点に移ってから、はりきゅうマッサージ、だけではなくて、

ヒーリングというのも、表記してみてます。

ヒーリングってなんぞ?!

っていうのは、長くなるから置いといて、

まぁ、あれです、手当療法とか、

西洋式の気功のようなもの、だと思っておいてください。

で、それを前面に出してみたのは、私なりに思うところがあっての事です。


カラダが不調を起こす時、

単純に季節や、生活の中でのカラダの乱れも原因になりますが、

臨床の立場で、日々、来院者に接していると、

不調の陰には、必ずと言っていいほど、

感情の乱れ、考え方の固定化、

生活において、外に出せない思い、

ガマンしている気持ち、持ちきれない感情、

そういったものが隠れてます。

はりやきゅうなどでの、カラダへの物理的刺激によって、

そういう部分が改善することもありますが、

原因になっている感情や思いへのアプローチは、

会話や、エネルギーの交流、

患者本人の考え方、思いの表面化。

そういった事が、こじれた感情の開放につながると思います。

感情の乱れが生活の乱れ、そのままカラダの不調になることもあります。

ヒーリングというのが、すべてそれを改善してくれるとは思いません。

が、カラダへの物理的刺激だけでも、足りない気がします。

手法としてのヒーリングを用いるというのは、

カラダを身体としてみる、というだけでなく、

その裏にある、なにか、にアプローチする視点を増やす。

そいうメリットがあると思います。


手技としてのヒーリングは、レイキだの、チャクラだの、

色々ありますし、それぞれ使い方がありますが、

ワタシがヒーリングという言葉を使うのは、

手技として、だけではなくて、

目の前の方を、色んな視点で視たい。

カラダと感情や、視えない何か、との関連を視たい。

そういった考えから使ってます。

癒される、治るということはどういうことなのか。

不調や病とはその人にとっての何なのか。

そういった事を一緒に考えてみる。

それって大事かもね。と思うわけです。

モチロン、手技としての面白さもありますが、

色んな視点で病や不調にアプローチする。

そういった意味でヒーリングという、

手技や言葉を使ってみてます。


勝手な自分の中の定義づけなんですが、

はりきゅうだけでは、ない何か。

そういった部分を探ってみるのも、アプローチとして面白い。

そこには、人間が在るから。

と考えてます。


という、話。

ふふふ。


posted by akita at 13:05| こんな事考えてる